Parody Guide

画像をクリックすると Amazon.co.jp へ移動します.

未来少年コナン

未来少年コナン未来少年コナンは宮崎駿がキャラクターデザインを始め様々な面で作業に携わったため,宮崎駿のカラーがでている作品でもある.これ以降の宮崎作品の原点が随所に垣間見ることができる.

しかしながら,未来少年コナンは,宮崎駿以外にも大塚康夫を初め,絵コンテに高畑勲,富野喜幸,石黒昇といった豪華なスタッフ陣で制作されている.

日本アニメーションのスタッフにより作成されたため,「名作劇場」と思われる方も多いが,NHKで放送されたと言うことにも注目したい.

主人公コナンの超人的な人間像はやはり宮崎駿色が色濃く出されている点であろう.

第1話や2話からは想像もつかない壮大なスケールのエンディングは,アニメ史上最高の冒険アニメと呼んでよいであろう.

あらすじ

西暦2008年,核兵器を上回る超磁力兵器を使った世界戦争の末,地軸が曲がり大地のほとんどが海に沈んでしまった.それから20年後.おじいと少年コナンだけが住む孤島に一人の少女(ラナ)が流されてきた.二人は生きている人間がほかにいることを知ったのだが,そこへモンスリーが現れ,ラナを連れ去っていたのである.コナンはラナを助けるため一人大海へと乗りだし,未知なる冒険が始まるのである.

コメント

豪華なスタッフ陣で作られた故に作品にその善し悪しがでている.

まず,作品全体のバランスがあまりよくないと言うことがあげられる.たとえば,オープニグに登場するギガントと呼ばれる空中戦艦と,物語後半に登場するギガントでは似てもにつかないくらい作画が異なっている.

ほかにも脚本に一貫性がないなど,多くのスタッフが集まったための悪い点が目立つ.

しかし,作品全体としての作画には凄味があり,コナンなどの動きは生き生きとし,ギガントやダイス船長のバラクーダ号などは画面から飛び出るほどのスケールで描かれているなどその作風は今日のアニメでもあまりみることができない.

未来少年コナンでは,「風の谷のナウシカ」の元ネタとなる箇所が大変多く含まれておりナウシカファンにとっても再発見となる作品であることは間違いない.

さらに,ちょうどこの頃,宮崎駿が「天空の城ラピュタ」や「ふしぎの海のナディア」の元となる原案を練っていた.それゆえ,物語の随所に「天空の城ラピュタ」の要素も含まれている.

「ふしぎの海のナディア」の監督である庵野秀明は「未来少年コナン」を絶賛してたためか,「ふしぎの海のナディア」の随所に「宇宙戦艦ヤマト」以上に「未来少年コナン」の要素やパロディーが含まれている.ナディアファンもナディアをもっと楽しむために是非ともみてもらいたい作品である.

ガーゴイル
ガーゴイルの非道さはレプカゆずり?
第8話:マハル島の人たち
インダストリアの地下の人々
第28話:サブタイトル
残され島
第35話:ナディアがガーゴイルのまえに現れるシーン
インダストリアの地下の人々が水攻めにあっている時,ラナが人々を助けるためにレプカのまえに現れるシーン.