Novel

やったらめったらこうなっちゃったナディア

その6 ナディアとグランディスが競争する

桃野まりな

グランディス:ついに見つけたよ。ナディアちゃん。さっ!おとなしくその胸に下げているガラス玉をよこすんだよ。

ナディア:いやよ。そんなに欲しければ、力ずくで取り上げればいいじゃない。

グランディス:やるってのかい!

サンソン:姐さん。子供相手にそんなことをしてはいけやせんぜ。

ハンソン:ソソソソソ!

サンソン:あっしにいい考えがありやす。今から万博会場でレースがありますのでそこで勝った方がブルーウォーターをいただくってのはどうですか?

グランディス:それはいい考えだね。

ナディア:いやよ。

グランディス:そうかい。断るとそこの坊やが痛い目に遭うよ。

ナディア:いいわよ。私この人知らないから。

ジャン:ナディア;;;;

グランディス:減らず口の減らない子だね。そしたらそっちの猫が痛い目に遭うよ。

ナディア:分かったわよ。レースに出ればいいのね。

ジャン:ナディア大丈夫?

ナディア:私を名前で気安く呼ばないで。これは私の問題なのだからほっといて

ジャン:・・・

The Secret of Blue Water♪ (Eye Catch)

アナウンサー:お待たせしました。ただいまより、第1回自動車競争会を開催します。このレースは、指定されたルートを最も早くゴールした方に賞金200万フランを差し上げます。

サンソン:車の運転ならあっしに任せてください。

グランディス:これは女同士、差しで勝負しないと女が廃るってもんだよ。

ハンソン:ナディアとグランディス。。。ベタベタだな。これを読んでいる人すぐに分かるよね。もう少しひねらないのかな。

マリナ(特別出演):うるさいわね\(`O´θ/エイキックじゃ!

ハンソン:バキッ!!☆/(x_x)

ジャン:やっぱり危険だよ。ナディア。僕メカにはちょっと自信があるんだ。僕が運転するよ。

ナディア:これは私の車よ。あなたは飛行機にでも乗っていればいいわ

ジャン:トホホ。本編より冷たいや;

グランディス:その坊やとのお別れはすんだかい?、そんな古くさい車ではこのグランディス様には勝てないと思うけれどね。降参するなら今のうちだよ。

ナディア:古くさくないわよ。今でもちゃんと販売しているんだから

グランディス:それは知らなかったよ。私の車はモデルチェンジしたばかりだからね。

ナディア:どうかしら。「世界のわがままグランディス」っていうくらいだからあなた本当にわがままなのね。

グランディス:あなたの車だって「変身ナディア」じゃないかい。

ナディア:でも阿部ちゃんのCMだもん♪

ジャン:今回僕の出番全くなしなのかな(ボソ)

グランディス:何が阿部ちゃんよ。私なんか直子がCMしていたことだってあるんだからね

ナディア:だめだめ、そんな年増。

グランディス:バカにするってのかい

アナウンサー:皆さん位置について、よーい

パーン!

ナレーション:この後、ナディアとグランディスは車の運転が全然できないことに気づくも、時すでに遅く、2台とも車がめちゃくちゃになったことは言うまでもない。果たしてナディアのブルーウォーターにはどんな秘密が隠されているのだろうか?