Mysterious Earl: Eaton Grenaban

Eaton is a kitchen hand!?

「第3回謎の大海獣」でエイブラハム号に乗船していたエアトンは実になぞめいた男である.公式情報によると彼は「炊事係」とされ,実際,ジャンは「炊事係」であると思っていた.しかし,エアトンは「海洋学者」と自称している.果たして彼の本当の正体は?

Jean's remarks

ジャンは食事中エアトンに対し「海獣は新聞を読んだりなんかしないよ」と言われ,「それは軍の機密だ」と切り返す.一見とぼけたふりをしているようにも見えるが,「新聞」に掲載されては困る情報であることをエアトンは認識していたことは,話の流れで分かる.したがって,エアトンは,ある程度海獣の正体を知っていたと思われる.

Sea monster is a reptile!?

エアトンは「海獣は爬虫類」と言明している.大きな生物であれば,クジラやイルカのように哺乳類をまず思い浮かべるはずであり,「爬虫類」発言には多くの疑問を抱かせる.しかも,エアトンは海獣が二頭いることもすでに知っており,海獣に対してかなりの情報を持っていたと思われる.

In a battle of sea monsters

警報が鳴った瞬間のエアトンの表情に注目してもらいたい.椅子から立ち上がり,炊事係らしからぬ行動をとっている.その上,海洋学者ならば,真っ先に甲板にあがるはずなのに,彼は,「炊事場」にいたと証言する.もし彼が,単なる炊事係であってもあるならば,かなりの臆病者に違いない.しかし,彼は戦闘が終わると「ソーセージ」をもって現れた.炊事場にいたということを証明しようと言わんばかりの行動である.彼は本当に炊事場にいたのだろうか?

Captain and Eaton

そもそも,ジャンとナディアがエイブラハム号に救出されたとき,艦長はエアトンを名指しで呼び,ジャンたちの世話を任せる.艦長が一炊事係の名前を覚えておくであろうか.艦内を自由に行き来している状況を考えても炊事係とは考えにくい.

Eaton is an oceanographer!?

では,エアトンはアメリカ合衆国大統領から調査を受けた海洋学者なのだろうか?おおかた表向きは海洋学者であるのかもしれない.しかし,真の海洋学者であるならば,海獣との戦闘時に船長の下へ駆け寄り,海獣の動きをしっかり伝えなければなるまい.

Eaton is in intelligence agent!?

これらの点を総合すると,1つの結論が導かれる.それは,海洋学者の名をかたるエアトンの本当の素顔は,「英国秘密諜報部員」であると!その根拠は次の通りである.

  1. エアトンが海獣掃討作戦が極秘であると思っていた点
  2. 警報が鳴ったときのエアトンの顔
  3. 海獣との戦闘中,エアトンは炊事場にいたという点

1については,ジャンの「海獣は新聞を読んだりしないよ」の言葉に裏打ちされるように,海獣は新聞を読むかもしれない,すなわち,海獣は人間が作った乗り物であるとエアトンは思っていたに違いない.

2については,エアトンの顔はスペシャリストの顔であった(かなり贔屓目にみてますが)

3については,炊事場にいたというアリバイのためにわざとソーセージを持ってジャンたちの前に現れたが,海獣との戦闘中,エアトンは本国と海獣遭遇の連絡を行っていたと思われる.

以上の点から贔屓目にみてエアトンは,「英国秘密諜報部員」であると結論づけられると信じたい.とはいうものの,南の島編以降のエアトンは全然イメージと違う;;;